金曜日, 4月 29, 2005

PSPは売れていない

 メディアはこぞってPSPを取り上げ、まるで起死回生の大ヒットのように煽いだが、実態は私が登場前に言っていた方にかなり近いようである。理屈は持ち運べるPS2は、決してゲームボーイにはなれないと言うことだ。持ち運べるゲーム機の主要ターゲットは低年齢の人達(小学生や中学生)であるのに、そのユーザーを対象にしたゲームがPSPにはない(それどころか全くのPSP独自のゲームさえほとんどない)。これではネットワークWalkmanではないが、初期に食い付くユーザが買った後にぱったりと売れ行きが止まるのと何ら変わらないのだ。こう言う売れ方しかしないパソコンメーカー(Apple)が過去にあったことを私は知っている。年内に1200万代のPSPを出荷するとSONYは決めたらしいが、300万台弱の出荷が終わった現在、市場在庫が100万台を越えてしまったらしい。既に3分の1以上が不良在庫となってしまったのだ。今回のトップ交代劇で、久多良木が含まれていた理由は案外この当たりにあるのかも知れない。もしそうだとすると、SONYは物作り(市販品)を止めてCELLのような基幹部品のサプライヤーになった方がいいかもしれない。

結論:あの価格で売っても赤字なのに、それが売れ残っているとしたら来年度の赤字は金融部門ではカバーしきれなくなってしまうかもしれない。本当にとんでもないことになってしまうぞ。

0 件のコメント: