以前、タミフルなどと同様の機序でインフルエンザに効果のあるペラミビル(点滴薬)を開発している国内メーカ(塩野義)の話を書いたが、富山化学工業(富士フイルム子会社)が、全く違う作用機序(タミフルは増殖したウイルスが細胞外に出ないようにするだけだが、T-705はウイルスそのもの増殖を止めてしまう)でウイルスそのものを叩きのめす新薬を開発した。マウスでの実験は強毒性の鳥インフルエンザで行われたようだが、投与された全てのマウスが生存すると言う結果になった。海外では緊急措置としてタミフルで効果の無い重篤患者への投与が検討されているらしい。
人間に対する臨床試験の結果ではないが、顕著な副作用が発現しなければ、今後はタミフルやリレンザではなくT-705が抗インフルエンザ薬のトップランナーに躍り出るだろう。効果の期待できないワクチンやタミフルの出る幕が無くなる事を心から願うばかりだ(ラムズフェルドが嫌いなので)。
結論:塩野義のペラミビルに続き、富山科学のT-705(ファビピラビル)。余計な邪魔(外資の横やりや副作用)さえ入らなければインフルエンザで大騒ぎするバカが減って助かるのだ(私は感染症のパンデミックよりも非論理的に大騒ぎする脳内パンデミックが方がずっと嫌いだ)。心配される副作用がなければ、インフルエンザのターミネーターになるかも知れないのである。
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2 件のコメント:
ということは、ターミネーター同様、T-705→T-800→T-850→T-888→T-1000→T-1001...とどんどん薬も進化していくんですね。ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズが追究していた世界みたいで楽しみです...(^o^)
http://tscc.jugem.jp/
サラコナーさんからコメントを頂けるとは思いませんでした。実際に富山化学工業の開発製品は全てTで始まっています。アルツハイマー治療薬のT-817MAや、C型肝炎治療薬のT-1106など...
薬の世界のターミネーターがどんどん開発されるのが私も楽しみです。
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