火曜日, 8月 04, 2009

戦略と戦術

 戦略を立てる事に汲々としている連中には分からないようだが、戦略を立てることは戦術を考えるよりも簡単だという事実がある。そんなことはないという反論をさせるのだとしたら、恐らく目的そのものが無いか、既に達成してしまったか、達成不可能な絵空事だったに違いない。
 
 何故戦略を考える方が簡単かと言えば、それは戦略と言うものは基本的にひとつあれば良いが、戦術に関しては複数の代替え案を用意し状況の変化にいつでも対応出来るようにしておかなければいけないからだ。これは所謂リスクマネジメントである。目先の勝ち負けだけに囚われたのが戦前の日本で、兵站に関しては現地で確保出来るという思い込み(お掛けでどれだけの人が餓死をしたことか)から無理な作戦を立て、尚且つそれが失敗した時を全く想定していなかった為にその状況に対応出来なかったのだ(もっとも、日本軍には戦略も無かったのだが...)。

結論:戦略も立てられない組織に戦術など作る力量はないのである。

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