月曜日, 2月 02, 2009

AppleがOSをライセンスする時

 Microsoftが評判を落とす中、徐々にシェアを拡大し始めているApple。全てAppleの商品ではあるが、MacだけではなくiPodやiPhone、Apple TVとOSXが使われている機器は増え続けている。iPodやiPhoneに使われているOSXは、Mac OSXのサブセットだがOSXがCPUに依存しないことは既に実証されている。Snow Leopardが発表される前にモデルチェンジされるMacのCPUはIntel製だが、今年の後半から来年にかけて出てくる次のマシーンがIntel製だけとは限らない状況になってきている。

 現在のAppleはIntel製の高性能チップを主力としているが、他のPCメーカーは価格競争に巻き込まれ、既にバリューチップからAtomに軸足を動かし始め、Intelの思惑(PCは高性能チップで、Atomは別デバイス用)とは別に、Vistaなど重いOSでも動かす能力を持っているAtomで製品群を構築しようと言うのがPCメーカーのメイン・ストリームになろうとしている。他のメーカーとは違いAppleはNetbookを出していないが、出すとすればチップはAtomだろうが(実際にはiPodやiPhoneに、Atomを使おうと思っていたのだが、そこまで省電力ではない)、他のマシーン(Apple TVには使うだろう)には、もっと強力なチップを載せてくるだろう。そんな贅沢が出来るのは、Appleが価格競争に巻き込まれることのない製品だからである。

 既に、NetbookにOSXをインストールして使っている事例も数多くなってきているがAppleは正式にPC用のOSXを出すとはアナウンスしていない。それは、パッケージとしてのMacとPCが同じメーカーのCPUを使っている(同じ仕様で比較すればMacは高くはないが、そんなこと一般ユーザには判断出来ないだろう)現状ではの差別化をはかるのは難しいからだ。

結論:Macが自社製のCPUに移行した時が、PC用のOSXの発表の時である。それが、今年の終わりか来年になるかは定かではないが、Intel製チップのアドバンテージが低くなった時(既にチップセットはそうなった)なのは間違いないだろう。もう、そこまで来ているのだ。そして、その時のチップはPowerPCの流れを汲むのである。

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