木曜日, 12月 06, 2007

騙されやすい日本人

 島国だからなどとは云わないが日本人はお人好し(要は馬鹿)である。何か起こるとついつい乗せられてしまい裸踊りと気付かずに踊ってしまうのだ。そうして本質に気付いた時にはもう手遅れになっている。そんな日本人に今迄にどれだけ騙されてきたかを示唆したい(何を偉そうに)と思う。大体、最近の政治経済に関わる論調は明らかに質(たち)の悪い三段論法ばかりだ。そして、その三段論法に使えそうなものを事件化している意図を感じさせる。それなのに、気付かないと言うのは不作為の作為以外の何物でもないのだ。

産院たらい回し:世間では病院が悪いと言う事になっているし、実際受け入れないのは人道的に良いとは言えない。医者はボロい儲けをしていると言う刷り込みがあるせいか、子供が死んでしまった母親を悪く言う人間はいない。それを理由に外資にも病院を解放しようと言う話が出てくるがこれは典型的な三段論法。母子手帳も持たず、定期健診をせずに、いきなり出産の時に病院に駆け込み、揚げ句の果てには分娩代を踏み倒す(この間のもまさにこのパターン)。新聞では書いていないが、亡くなった赤ちゃんは父親の分からない私生児だった。つまり自分たちの意図している目的に不都合な情報は載せず(もちろんプライバシーはあるが)に、情報を操作している。そしてお人好しは、そんなに悪い医療を改革(要は外資の進出)しようという話に乗ってしまうのだ。
郵政改革:確かに働かない郵便局員もいるかも知れないし、財投と言う形で郵貯や簡保が使われていたのは間違いないが、そのもとを絶つという大義名分で郵政は民営化された。しかし、これは非常におかしな話で、財投を使っていたのは郵政ではなく大蔵(財務省)、どうでも良いような特別法人に餌を撒いたのは決して郵便局ではないのだ。要は財務省が好き勝手に手を出せない郵便局が全銀行を越える資金力を持っている事が許せない財務省と、その資金を分捕ろうと言う外資の思惑が一致しただけの話である。国鉄のようにお荷物ではなかった役所(それどころか優等生)を民営化しようと言うのは明らかにイカサマなのである。
国策捜査:古くは独自資源を得ようと動いた田中角栄、北方領土問題を解決してロシアと独自外交(当然資源外交)を結ぼうとした鈴木宗男と佐藤優、財務省の犯罪(アメリカ資本との結託)を公にしようとした植草一秀とアメリカの利害の本質に迫ろうとした人達は須く国策捜査で捕まっている。これがもっと無名(或いは新聞記者ののように匿名の場合はもっと古典的な手法で文字通り抹殺される)ならば、国策捜査などと言う面倒な手だては使わないのだが...
自己責任:人には能力の違いがあり、それによって出来た差は仕方がないと言う一見まともな理屈でやったもん勝ちを正当化している。格差を広げる理由が企業(と資本家)の我欲に始っている(要は雇っている人間に給料を払いたくないだけ)のに、それは自己責任だと言い放ち、揚げ句の果てには格差が広がるのは正しいとする。これは社員を奴隷と考えているアメリカの企業が日本に入って来やすくするための方便。自己責任の前に国家責任や企業責任があるのに、それを放棄していながら、自己責任を問うのはあまりにも無責任だ。国や企業は国民の最低生活を保証する責任があるのである。

結論:何でも鵜呑みにする人間は鵜並み思慮が足りないのである。例に上げたものは結局アメリカに都合よくシステムを変更する道具に使われただけの話なのである。忘れていけない事はアメリカは一度も日本の為に何かをした事などはないことだ。一見そう見えても必ずアメリカの利益になるようにシナリオは書かれている。日本人がそれに気がつかないだけなのだ。

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