金曜日, 8月 03, 2007

自主独立

 この前、民主党の参院選絡みで書いたことだが日本には外交と呼べるようななともな国付き合いがない(外交権がないとも書いたが)。サヨクなら江戸時代に鎖国などしてしたから外交センスがないのだと良いそうだが、そう言う話では無い。というよりは、江戸時代迄の日本には世界でも最高レベルの外交センスがあったのだ。その理由を理解できないうすらバカは、外交と言うのを、どこの国とでも仲良くすることだと考えている(まあ小学生並みだ)。だから、付き合う国を絞っていた江戸時代は外交が無かったと考えるわけだ。そう言う人の頭の中には無いのだろうが、付き合っちゃいけない相手を拒否することも立派な外交だ。当時日本が拒否した国はキリスト教を道具に世界中を植民地化しようとしている”悪の枢軸”だったのだから、それを出入り御免にすることは日本の外交力が高かった証拠なのである。

 但し、これが可能だった裏には大きな理由がある。他国に頼らずに国内で手に入るものだけで自給自足が可能な体制が整っていたのだ。全ての国民の食料は国内だけで賄うことが出来た(何度かは大飢饉になり餓死者も出たが、ヨーロッパのペストの死者と比べたら物の数ではない)からこそ、日本は井の中で幸せに暮らすことが出来たのである。翻って現在の日本の食料自給率はカロリー当りで40%(廃棄されている部分も含まれるのでバランスをとればもっと高くできるはずだ。試算してみるとあと10%は上昇する)とされる。昭和30年代までは80%ほどあったのだから(そうじゃなければ戦争など出来なかった)、食の欧米化と農政の誤りが如何に日本を蝕んだかが分かるだろう。8割近くを自給できていた60年代に人口は約1億。現在と比較して17%人口が少ないだけなのだから、現在の技術力を使って農業を行えば十分に全人口をカバーすることは可能である。

結論:無いもの、手間のかかるものは金で買って済ませようと言う考え方が日本をここ迄駄目にしてしまった。無ければあるものを使うか、作り出すと言う江戸時代の発想を持ってすれば日本も外交力を持つことが出来るのだ。自主独立(日本はまだ独立国では無い)するには、最低限自給自足できなければいけないのである。

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