水曜日, 11月 30, 2005

SONYピクチャーズは、やっぱりSONY

 SONYの悪口を生き甲斐にしている訳ではないが(あげつらうネタが多すぎるのだ)、またまたSONYグループの一員であるソニーピクチャーズが、信じられないような決断をした。BlueRayディスク陣営で最先端の技術を必要としているはずなのにビデオコーデックにMPEG-2を採用すると言うのだ(血迷ったか、別な馬鹿な意図がどこかにあるに違いない)。今更10年以上も前に作られたものを何で使わなければいけないのと言うのが、正直な気持ちだ。そりゃ初代のMPEGを使うのと比べりゃ良いかもしれないが、フルHD(フルハイビジョン)までカバー出来るH.264を使わないと言うことは、どうにかしてBlueRayを必要とするファイルサイズにしたいと考えているようにしか思えないのである(H.264を使うと大抵の動画はMPEG-2の半分から3分の1に圧縮できる)。

 もしかしたら、誕生から10年以上を経過してDVDでの実績もあるためこなれた技術だからとでも言いたいのだろうか。そりゃ何でも新しいものが良いとは言えないが(SONYのCONNECT Playerは、悪名高きSonicStageよりも出来が悪いらしい)、1メーカー(SONYのこと)が作るソフトと標準化団体の仕様を同列に扱ってはいけない。心理的に嫌なのはわかる(最初のMPEG-4のコーデックはAppleのQuickTimeだった)が、そこまで意固地になる大人げない。H.264をサポートすると宣言し、実際に既にサポートしているのはAppleかもしれないが、Appleオリジナルのコーデックではないことは確かだ。SONYさん以外はMPEG-2は使わないのだからやっぱり止めるべきだと思う。

結論:ここで大事なことをポロリと...実はH.264で圧縮した場合現行のDVD(2層ならば)で映画が収まってしまい、BlueRayもHD DVDも必要ないのである。要するにファイルが小さくなってしまっては困るのだ。そんな姑息なことをやってる間にプラスチックメディアの不要な世の中になってしまうのである。

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